自転車速さの種類別平均時速と快適に走るための基礎知識

自転車で出かけるとき、「自分って実際どのくらいのスピードで走っているんだろう?」と気になったことはありませんか。

ママチャリで通勤している人から、クロスバイクで颯爽と走る人まで、同じ「自転車」でも速さはかなり違います。なんとなく速い・遅いとは感じていても、実際の数字となるとピンと来ない方も多いはずです。

自転車の速さは、乗っている自転車の種類・道路の状況・走り方など、さまざまな要素が組み合わさって決まります。知っておくと、自転車選びや日々の通勤・サイクリングに役立つ知識がたくさんあります。

この記事では、ママチャリからロードバイクまで種類別の平均時速、速さを左右する要素、法律上の注意点、速度の測り方まで幅広く解説します。「自転車の速さってどのくらい?」という素朴な疑問から、「もう少し快適に速く走りたい」という方まで、役に立つ情報をまとめました。

  1. 【結論】自転車の速さは種類によって大きく異なる!種類別の平均時速一覧
    1. ママチャリ・シティサイクルの平均時速
    2. クロスバイクの平均時速
    3. ロードバイクの平均時速
    4. 電動アシスト自転車の平均時速
    5. マウンテンバイク(MTB)の平均時速
    6. ミニベロ(小径車)の平均時速
  2. 自転車の速さを左右する3つの要素
    1. 車体・フレームの違いが速さに与える影響
    2. 路面状況・走行環境による速度差
    3. 走り方・姿勢・ケイデンス(ペダル回転数)の影響
  3. シーン別・用途別の自転車の速さの目安
    1. 通勤・通学での平均速度はどれくらい?
    2. 街乗り・買い物での平均速度はどれくらい?
    3. サイクリング・長距離走行での平均速度はどれくらい?
    4. 坂道(ヒルクライム・ダウンヒル)での速度変化
    5. 高校生・一般人の平均的な速度はどれくらい?
  4. 電動アシスト自転車の速さと安全性
    1. 電動アシスト自転車の速度は時速24kmで制限される理由
    2. アシスト力とギアの関係で速さはどう変わる?
    3. リミッター解除は違法!改造が危険な理由
    4. バッテリー残量と速度の関係・注意点
  5. 自転車の速さとギア比・ケイデンスの仕組み
    1. ギア比とは何か?速度への影響をわかりやすく解説
    2. ケイデンス(回転数)を上げると速度はどう変わる?
    3. ギア比とケイデンスで速度を計算する方法
  6. 自転車の速さと法律・安全ルール
    1. 自転車に速度制限はある?道路交通法での扱い
    2. スピード違反で捕まるのは何キロから?罰則の内容
    3. 高速走行が事故の過失割合に与える影響
    4. 安全に速く走るための装備・ヘルメット着用の重要性
  7. 自転車の速さを正確に測る方法
    1. サイクルコンピューターで速度を計測する
    2. 「距離÷時間」で自分の平均速度を計算する方法
    3. 自転車の世界最高速度・ギネス記録はどれくらい?
  8. まとめ:自転車の速さは種類と用途で選ぼう

【結論】自転車の速さは種類によって大きく異なる!種類別の平均時速一覧

自転車といっても、ママチャリとロードバイクでは構造もまったく違います。まずは種類ごとの平均時速を把握しておきましょう。以下の表に一般的な目安をまとめました。

自転車の種類 一般的な平均時速 特徴・備考
ママチャリ・シティサイクル 10〜15km/h 荷物・子供乗せ時はさらに低下
クロスバイク 20〜25km/h ギア・姿勢次第でさらに上がる
ロードバイク 25〜35km/h 本格走行時は40km/h超も可能
電動アシスト自転車 15〜24km/h 24km/hでアシスト切れる仕様
マウンテンバイク(MTB) 15〜25km/h(舗装路) オフロードでは大幅に低下
ミニベロ(小径車) 15〜22km/h タイヤが小さく速度維持は難しい

この数値はあくまでも一般的な目安です。体力・体格・道路状況・荷物の有無によって実際の速度はかなり変わります。「思ったより遅い」「もっと出るはず」と感じる方もいるかもしれませんが、まずはこの数字を基準に考えてみてください。

ママチャリ・シティサイクルの平均時速

ママチャリの平均時速は、おおよそ10〜15km/hが目安です。ゆったり漕いでいれば10km/h前後、少し頑張ると15km/h程度になります。

ただし、子供を乗せたり、買い物袋をいっぱいにしたりすると、当然スピードは落ちます。重心が高くなることでバランスも取りづらくなるため、安全のためにも速度を抑えて乗ることが一般的です。ママチャリは「早く着くこと」より「安全に・気楽に移動すること」を優先した設計なので、スピードが出ないのは当然ともいえます。

クロスバイクの平均時速

クロスバイクはママチャリと比べると、タイヤが細く、車体も軽いため、同じ力で漕いでも1.5〜2倍近くのスピードが出ます。平均時速は20〜25km/hが目安で、頑張れば30km/hに近づくこともあります。

私自身、ホームセンターのシティサイクルからクロスバイクに乗り換えたとき、最初は「こんなに楽に速く走れるのか」と驚きました。同じ通勤ルートでも、所要時間が体感で3〜4割は短くなった印象があります。クロスバイクは通勤・通学から週末のサイクリングまで幅広く使えるため、速さと快適さのバランスが取れた選択肢です。

ロードバイクの平均時速

ロードバイクは本格的なスポーツ自転車の代名詞で、一般的なサイクリストが巡航する速度は25〜35km/h程度です。体力のある方やトレーニングを積んだ方なら40km/hを超えることもあります。

ロードバイクがこれほど速い理由は、前傾姿勢による空気抵抗の低減、細くて転がり抵抗の少ないタイヤ、軽量フレームの組み合わせにあります。ただし、こういった特性は日常の街乗りには少し不向きな面もあります。段差に弱く、荷物を積みにくいため、「通勤専用」として選ぶ場合は用途をよく考えることが大切です。

電動アシスト自転車の平均時速

電動アシスト自転車の実際の走行速度は、15〜24km/h程度が一般的です。坂道や発進時はモーターのアシストでスイスイ走れますが、法律の規定により時速24kmを超えるとアシストがカットされます。

つまり、24km/hを超えてからは通常の自転車と同じ「脚の力だけ」で漕がなければなりません。電動アシスト自転車は「疲れずに移動できること」が最大のメリットなので、スピードよりも快適性・持久力を重視したい方に向いています。

マウンテンバイク(MTB)の平均時速

マウンテンバイクは、本来オフロード(未舗装の山道や林道)を走るために設計された自転車です。太いタイヤとサスペンションが特徴ですが、舗装路を走る場合の平均時速は15〜25km/h程度にとどまります。

舗装路では太いタイヤが抵抗になるため、ロードバイクやクロスバイクと比べて同じ力でも速度が出にくい構造です。一方、ダートや砂利道・下り坂では安定感が高く、他の自転車では転倒しやすい場面でも安心して走れます。街乗りメインであればMTBは少し不利ですが、アウトドアや山道を楽しみたい方には最適な選択です。

ミニベロ(小径車)の平均時速

ミニベロとは、タイヤ径が20インチ以下の小型自転車の総称です。コンパクトで持ち運びやすく見た目もおしゃれですが、タイヤが小さいため1回のペダリングで進む距離が短く、速度維持には少し多めの脚力が必要です。

平均時速は15〜22km/h程度で、クロスバイクやロードバイクには及びませんが、街乗りや近距離の移動には十分なスピードが出ます。輪行(電車に積んで運ぶこと)のしやすさや収納性の高さが魅力なので、速さより利便性を重視する方に人気があります。

自転車の速さを左右する3つの要素

自転車の速さは「どんな自転車に乗っているか」だけでは決まりません。同じ自転車でも、環境や乗り方によって速度は大きく変わります。ここでは特に影響が大きい3つの要素を詳しく見ていきます。

車体・フレームの違いが速さに与える影響

自転車の速さに最も直結するのが、車体の重さとフレームの素材です。ロードバイクのアルミやカーボンフレームは、ママチャリのスチールフレームと比べると大幅に軽量です。車体重量が1kg軽くなるだけで、特に上り坂での体感は大きく変わります。

タイヤの太さと空気圧も重要な要素です。細いタイヤ・高い空気圧は転がり抵抗が少なく、同じ力でも速く走れます。逆にMTBのような太いタイヤは地面との接地面積が広いため、抵抗が増して速度が出にくくなります。また、前傾姿勢を取れるロードバイクのドロップハンドルは空気抵抗を減らす効果があり、これも速度に大きく影響します。

路面状況・走行環境による速度差

どれほど良い自転車に乗っていても、道路の状態が悪ければスピードは落ちます。アスファルトの舗装路・砂利道・濡れた路面では、同じ自転車でも体感速度がまったく異なります。

向かい風は速度を最大30〜40%も落とす要因になるといわれており、自転車にとって最大の天敵のひとつです。反対に追い風であれば、脚力がなくても普段より速く走れます。また、都市部での信号停止・歩行者への配慮なども「平均速度」を下げる大きな要因です。田舎の平坦な道を一気に走るのと、都市部でストップアンドゴーを繰り返すのでは、たとえ最高速度が同じでも平均速度はまったく変わってきます。

走り方・姿勢・ケイデンス(ペダル回転数)の影響

同じ自転車に乗っていても、ペダリングの仕方によって速度は大きく変わります。特に重要なのが「ケイデンス」と呼ばれるペダルの回転数です。単位はrpm(1分あたりの回転数)で表します。

ケイデンスが低い(重いギアをゆっくり踏む)走り方は、膝への負担が大きく長距離では疲れやすい傾向があります。一般的には60〜90rpmが快適なケイデンスの目安とされており、慣れてくると疲れにくく効率よく速く走れるようになります。また、サドルの高さやハンドルの位置が体に合っていないと、力が効率よく伝わらず速度も出にくくなります。自分の体型に合ったポジションに調整するだけで、驚くほど快適に速く走れるようになることがあります。

シーン別・用途別の自転車の速さの目安

自転車の速さは、使い方のシーンによっても変わります。通勤・街乗り・サイクリングと、それぞれ異なる速度感で走ることになります。自分の使い方に近いシーンの目安を確認してみてください。

通勤・通学での平均速度はどれくらい?

通勤・通学での実際の平均速度は、信号や歩行者を考慮すると思ったより低くなります。都市部では平均時速12〜18km/h程度が現実的な目安です。

たとえ時速20km/hで走れる体力があっても、信号で止まるたびに速度がリセットされます。5kmの通勤路でも、信号が多ければ所要時間は25〜30分かかることも珍しくありません。通勤での自転車利用は「最高速度」より「平均速度」で考えることが大切で、できるだけ信号の少ないルートを選ぶだけでも時間短縮につながります。

街乗り・買い物での平均速度はどれくらい?

買い物や近所の移動では、安全を最優先に走ることが基本です。歩道を走ることも多く、歩行者のそばでは徐行が必要なため、実質的な平均速度は8〜15km/h程度に落ち着くことがほとんどです。

荷物を積んでいる場合はさらに速度が下がります。かごに重い荷物を入れた状態では、ブレーキの効きも変わるので注意が必要です。街乗りでのスピードアップより、安全に止まれる速度で走ることを意識するほうが、長い目で見て事故リスクを減らせます。

サイクリング・長距離走行での平均速度はどれくらい?

週末のサイクリングや長距離ライドでは、信号の少ない道を選べることも多いため、平均速度は通勤時より上がります。目安は以下のとおりです。

自転車の種類 サイクリング時の平均速度 コメント
ママチャリ 12〜15km/h 体力的にもこのあたりが限界
クロスバイク 20〜27km/h 長時間でも快適に維持しやすい
ロードバイク 28〜35km/h トレーニング次第でさらに伸びる
電動アシスト 18〜24km/h バッテリー残量に注意が必要

クロスバイクやロードバイクに乗り換えると、100kmを超えるライドも現実的な目標になります。ただし、距離が伸びると後半は疲労で速度が落ちるため、最初から飛ばしすぎないペース配分が大切です。「最初の30kmはゆっくり目で入る」という意識を持つだけで、後半の失速をかなり防げます。

坂道(ヒルクライム・ダウンヒル)での速度変化

坂道での速度変化は、平地と比べて非常に大きくなります。上り坂では平地の半分以下の速度になることも珍しくなく、急勾配では時速5〜8km/hまで落ちることもあります。一方、下り坂では40〜60km/hに達することもあり、ブレーキ操作と路面状況への注意が特に重要になります。

上り坂でのポイントは、ギアを軽くして回転数(ケイデンス)を維持することです。重いギアで力任せに踏むと膝を傷めやすいため、軽いギアでクルクル回す感覚を身につけると長続きします。下り坂では、スピードが出すぎる前にブレーキをかけて速度をコントロールする「コントロールブレーキ」の習慣が事故予防につながります。

高校生・一般人の平均的な速度はどれくらい?

体力や年齢によって速度の目安も変わります。以下の表を参考にしてください。

対象 ママチャリ平均時速 クロスバイク平均時速
高校生(部活なし) 13〜17km/h 22〜27km/h
20〜30代一般男性 12〜16km/h 20〜25km/h
20〜30代一般女性 10〜14km/h 18〜23km/h
40〜50代一般 10〜13km/h 17〜22km/h

高校生は体力的に余力があるため、ママチャリでも比較的速く走れる傾向があります。ただし、スピードが出やすい分、ブレーキの甘さや交差点での飛び出しによる事故リスクも高くなります。速度よりもまず安全運転の習慣が身についているかどうかが、長く自転車を楽しむうえで大切なポイントです。

電動アシスト自転車の速さと安全性

電動アシスト自転車は、近年急速に普及しています。「楽に走れる」という魅力がある一方、速さと安全性については正しい知識を持っておくことが欠かせません。

電動アシスト自転車の速度は時速24kmで制限される理由

日本の道路交通法では、電動アシスト自転車のアシスト力は時速24kmを超えると完全にカットされるよう規定されています。これは安全上の理由から法律で定められた基準です。

この制限は「人が漕ぐ力を補助する」という電動アシスト自転車の本来の目的から来ています。24km/hを超えると、モーターではなく純粋な脚力で走ることになります。この仕組みのおかげで、電動アシスト自転車は「自転車」として扱われ、免許不要・車道・歩道どちらでも走行できます。もし制限がなければ、原付バイクと同じ扱いになり、免許が必要になる可能性があります。

アシスト力とギアの関係で速さはどう変わる?

電動アシスト自転車のアシスト力は、ペダルにかかる力に応じて変化します。踏み込む力が強いほどアシストも強くなる仕組みで、ギアと組み合わせることでより効率よく走れます。

坂道の発進時は重いギアを使うと脚への負担が大きくなりすぎるため、軽めのギアに入れてアシストを活かした走り方がおすすめです。平坦な道では少し重めのギアにして、アシストが切れた後も惰性で走れるようにすると、バッテリーの消費も抑えられます。ギアの使い方ひとつでバッテリーの持ちも変わるため、慣れてきたら意識的にギアを調整してみてください。

リミッター解除は違法!改造が危険な理由

インターネットで「電動アシスト自転車 リミッター解除」などと検索すると、改造方法を紹介したコンテンツが出てくることがあります。しかし、リミッター解除は道路交通法違反であり、絶対にやってはいけない行為です。

改造後の電動アシスト自転車は法律上「原動機付自転車(原付)」に分類され、公道を走るには免許・ナンバープレート・保険が必要になります。無免許で走れば当然罰則の対象です。さらに、メーカーが想定していない速度域での走行はブレーキ性能が追いつかず、事故時の被害が大きくなるリスクもあります。「ちょっと速くしたい」という気持ちは理解できますが、安全と法律を守ることが最優先です。

バッテリー残量と速度の関係・注意点

バッテリー残量が少なくなると、アシスト力が低下して走りにくくなります。残量わずかの状態では、平坦な道でも「急に重くなった」と感じることがあります。特に坂道の途中でバッテリーが切れると非常に危険なため、長距離走行時は事前に満充電にしておくことが基本です。

バッテリーの劣化も速度に影響します。新品時と比べて数年使ったバッテリーでは、同じアシストモードでも走行距離・アシスト力が落ちてくることがあります。バッテリーの寿命は充電サイクルによって異なりますが、一般的に500〜700回程度の充電で交換が必要になるケースが多いとされています。

自転車の速さとギア比・ケイデンスの仕組み

ギアやケイデンスという言葉を聞いたことはあっても、仕組みをしっかり理解している方は少ないかもしれません。この章では、速さに直結するギア比とケイデンスの関係をかみ砕いて説明します。

ギア比とは何か?速度への影響をわかりやすく解説

ギア比とは、ペダルを1回転させたときに後輪が何回転するかを表す数値です。ギア比が大きいほど、1回のペダリングで進む距離が長くなります。

たとえば、ギア比が「3」であればペダルを1回転させると後輪が3回転します。タイヤの外周が2mなら、1回のペダリングで6m進む計算です。ギア比が大きいほど速く走れますが、踏み込む力も必要になります。逆にギア比が小さければ、軽い力で漕げる代わりにスピードは出にくくなります。坂道では軽いギア(小さいギア比)、平坦な道では重めのギア(大きいギア比)を使い分けるのが基本です。

ケイデンス(回転数)を上げると速度はどう変わる?

ケイデンスとは1分間にペダルを何回転させるかを表す数値です。同じギア比であっても、ケイデンスを上げれば速度はそのぶん上がります。ケイデンスを60rpmから90rpmに上げると、同じギアのまま速度が1.5倍になる計算です。

ただし、むやみにケイデンスを上げれば速くなるかというと、そうでもありません。ケイデンスが高すぎると(120rpm以上など)、体のブレが大きくなってエネルギーをロスします。一般的に80〜90rpmが長距離走行での効率が高いとされています。日ごろから「クルクル回す」感覚を意識して練習すると、徐々に適切なケイデンスが身についてきます。

ギア比とケイデンスで速度を計算する方法

実は、ギア比とケイデンス・タイヤ径がわかれば、おおよその速度を計算することができます。計算式は以下のとおりです。

速度(km/h)= ギア比 × ケイデンス(rpm)× タイヤの外周(m)× 60 ÷ 1000

たとえば、ギア比2.5・ケイデンス80rpm・タイヤ外周2.1m(700Cタイヤの場合)であれば:
2.5 × 80 × 2.1 × 60 ÷ 1000 = 25.2km/h

この計算からもわかるように、ギア比を上げるかケイデンスを上げるか、どちらかを変えるだけで速度を調整できます。「思ったより速度が出ない」と感じたときは、ギアを1段上げるかペダルを少し早く回すだけで、体感速度が変わることがあります。

自転車の速さと法律・安全ルール

自転車は乗りやすく手軽な乗り物ですが、速度に関しては法律上の決まりもあります。知らずに違反していることがないよう、しっかり確認しておきましょう。

自転車に速度制限はある?道路交通法での扱い

「自転車に速度制限はあるの?」という疑問を持つ方は多いですが、道路交通法では自転車に明確な速度制限の数値は定められていません。ただし、「安全な速度で運転しなければならない」という義務はあります。

具体的には、歩道では歩行者の通行を妨げない速度(ほぼ徐行)での走行が求められます。また、「安全な速度と方法で運転する義務」が道路交通法第70条に定められており、状況に応じた速度コントロールが必要です。「法律に速度の数字が書いていないから何キロでもOK」ではなく、周囲の状況に合わせた速度が求められると理解しておくことが大切です。

スピード違反で捕まるのは何キロから?罰則の内容

数値は明記されていないものの、速度超過による危険運転として検挙されたケースは実際に存在しており、状況によっては罰則の対象になります。

特に「通行が禁止されている歩道での高速走行」「交差点での徐行義務違反」などは取り締まりの対象になることがあります。自転車の違反に対する罰則は、3ヶ月以下の懲役または5万円以下の罰金が基本です(2024年の改正により交通違反への対応が強化されています)。速度の数字よりも「その場所・状況で安全かどうか」が判断基準になるため、常に周囲への注意が欠かせません。

高速走行が事故の過失割合に与える影響

自転車が高速で走行中に事故が起きた場合、スピードの出しすぎは過失割合に影響します。歩道上での高速走行中に歩行者と衝突した場合、自転車側の過失が大きくなる傾向があります。

実際に、自転車が歩行者を跳ねた事故で高額の賠償が認められたケースも報告されています。自転車は保険加入が義務化されている自治体も増えており、万が一の際に備えて自転車保険(TSマーク付帯保険など)への加入を検討することをおすすめします。速く走ることよりも、事故を起こさないことのほうが、自分にとっても周囲にとっても重要です。

安全に速く走るための装備・ヘルメット着用の重要性

2023年4月の改正道路交通法により、すべての自転車利用者にヘルメット着用が努力義務化されました。義務ではありませんが、ヘルメット着用は頭部への致命傷リスクを大幅に下げる効果があります。

速く走るほど転倒・衝突時の衝撃は大きくなります。時速20km/hを超えると、転倒した際の受け身はほぼ不可能です。ヘルメット以外にも、前後ライトの装備・ベルの取り付け・夜間の反射材活用など、速度に合わせた安全装備を整えることが大切です。コスパ重視であれば、3,000〜5,000円程度のヘルメットでも基本的な安全性能は十分に確保できます。

自転車の速さを正確に測る方法

「自分がどのくらいの速さで走っているか」を知ることは、安全管理にも走力アップにも役立ちます。速度を正確に把握するための方法を紹介します。

サイクルコンピューターで速度を計測する

自転車の速度を手軽に測る方法として、サイクルコンピューター(サイコン)があります。前輪のスポークにセンサーを取り付けるタイプと、GPSで計測するタイプの2種類が主流です。

センサータイプは電池式でシンプルな構造のため、価格は2,000〜4,000円程度から手に入ります。現在速度・最高速度・平均速度・走行距離・消費カロリーなどが表示できるものが多く、日常の通勤・サイクリングで大活躍します。GPSタイプはスマートフォンと連携できる多機能なものが多く、価格は1万円〜数万円と幅があります。まずはシンプルな有線センサータイプから試してみると、コスパよく速度管理を始められます。

「距離÷時間」で自分の平均速度を計算する方法

サイクルコンピューターがなくても、簡単な計算で平均速度を求めることができます。計算式は以下のとおりです。

平均速度(km/h)= 走行距離(km)÷ 所要時間(h)

たとえば、10kmのルートを40分(0.67時間)で走ったとすれば:10 ÷ 0.67 ≒ 14.9km/h

走行距離はGoogleマップのルート検索で確認でき、時間はスマートフォンのタイマーで測定できます。スマートフォンの自転車用アプリ(Strava・自転車NAVITIMEなど)を使えば、走行距離・時間・速度を自動で記録してくれます。無料で使えるアプリも多いので、まずはアプリから試してみるのがおすすめです。

自転車の世界最高速度・ギネス記録はどれくらい?

最後に豆知識として、自転車の世界記録を紹介します。一般的な自転車(ロードバイク)での最高速度の公式記録は、スペインのアマドル・ヘナートが2018年に記録した時速296.009km/hです。ただしこれは、車の後流(スリップストリーム)を利用した特殊な条件下での記録です。

エアロポッド(特殊な流線型の乗り物)を使わない通常のロードバイクで人間の筋力だけで出した速度としては、時速180km/h前後の記録があります。これらはプロアスリートが特殊な環境で挑戦するものですが、「自転車でここまでのスピードが出せる」という事実は、機械としての自転車のポテンシャルを感じさせます。私たちの日常の20〜30km/hとは別世界ですが、人間と自転車の組み合わせの奥深さを知るきっかけになります。

まとめ:自転車の速さは種類と用途で選ぼう

この記事では、自転車の速さについて種類別の平均時速から、速さを左右する要素、法律・安全ルール、速度の測り方まで幅広く解説しました。

自転車の速さは、乗っている自転車の種類・走る環境・ペダリングの仕方によって大きく変わります。ママチャリなら10〜15km/h、クロスバイクなら20〜25km/h、ロードバイクなら25〜35km/hが一般的な目安です。自分の使い方(通勤・街乗り・サイクリング)に合わせて、どの速さが現実的かイメージしてみてください。

速さを高めるためには、自転車の買い替えだけが選択肢ではありません。タイヤの空気圧を適切に保つ・ギアをうまく使う・ケイデンスを意識するといった「今ある自転車を活かす工夫」だけでも、走りは変わります。まずはサイクルコンピューターや無料アプリで自分の速度を計測するところから始めてみると、改善のヒントが見えてきます。

法律や安全面についても、「数値の制限がないからいくら速くても良い」ではなく、周囲の状況に応じた速度で走ることが大原則です。ヘルメットの着用・自転車保険への加入・適切な装備の整備は、速く走るほど重要になります。

自転車の速さを知ることは、自転車をより楽しく・安全に・賢く使うための第一歩です。今乗っている自転車をもっと活かせる方法を、ぜひこの記事を参考に試してみてください。

亮ペダル

30代後半。自転車を本格的に乗り始めたきっかけは通勤のため。最初はホームセンターで買った安い自転車でしたが、乗るうちに「もう少し速い自転車なら」「もっと遠くまで走れたら」と欲が出てきて、気づけば夢中に。

週末も走るようになり、気の向くままに遠出するのが習慣になったころには、自転車が生活の中心になっていました。

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